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よくあるのはタンクの横の止水栓のあたりからの水漏れとタンクからの水漏れですね。
写真はトイレのタンクの横によくある給水管と止水栓です。ぽたぽた水が落ちていました。とりあえず止水栓を締めて修理です。
パッキンのゴムは弾力が無くなっています。硬くなって黒い炭のよなものが手に付きます。
内部をきれいにしてパッキンを交換すれば修理完了です。しかし、内部の金属部、パッキンのゴムの周辺が錆びてざらざらしている場合は、パッキンを交換しても密着が良くありません。表面のニッケルめっきが剥がれて、さらに真鍮が錆てざらざらになります。そういう場合、金属の継手も交換します。
溶けたゴムに触れていた部分は錆びています。
金属の継手を交換するまでの応急処置としては、ヤスリやサンドペーパーなどで表面をきれいにしてシリコングリスを塗ります。より簡単な応急処置は止水栓を時計回りに回して水を止めるか流量を減らします。
パッキンにかかわる水漏れは、2段階あります。①パッキンが硬くなって弾力が無くなり、密着しなくなる。②パッキンが溶けて、まわりの金属が錆びて密着しなくなる。
もうひとつ多いのはタンクの底からの水漏れです。
写真はタンクの底のガスケットのひび割れです。こうなると、ねじを締め付けても染み出して来ます。ガスケットを交換すれば直ります。(適合するガスケットを持ち合わせていない場合、シリコングリスでヒビを埋めておけば一時使えます。)
次はタンク内の水漏れです。
タンク内のフロート式の止水栓(ボールタップと言います)もやはり内部のゴムの弾力が無くなると止まらなくなります。タンク内で水が止まらず水位が上がると中央の筒(サイフォンと言います)から便器に流れ続けます。
ボールタップを交換すれば直ります。(こちらではSANEIのスリムタップに交換しました。)交換するまでウキを付けている金属の棒を下側に曲げておくと一時的に直ることがあります。
もうひとつよくあるのはタンクの底の黒いボール(ゴムフロート)からの水漏れです。チェーンが引っかかっている、チェーンが短すぎる、底の穴に異常があるなど、よく観察すればわかると思います。
こちらは便器の下から水が漏れて床が濡れるというもの。
見たところ、配管の詰まりや不具合は無く、ゴムのフランジが浮いて塩ビ管との間に隙間ができた様子。配管内部の気圧によるもの?便器が床から浮いた可能性も。
ゴムのフランジと塩ビ管はシリコンコーキングで接着して、ゴムと陶器の接続部にシリコングリスを塗り付けました。便器は床に強固に固定。その後は異常なし。
こういった場合でも便器と床の隙間をシリコンコーキングで埋めてはいけません。接続部の水漏れに気付かず床板を腐らせます。
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